New England

2019年の旅はアメリカ発祥の地”New England”へ。

1600年代からイギリスの植民地として栄え、アメリカ合衆国東部に位置する最も歴史の古い地域、メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州をまとめて”New England”と呼びます(日本でいう”関東・関西地方みたいなもの)。
いつものようにIndianapolisのEmazoを訪ねた後、我が家にとってはアメリカ本土最北部への旅とななるBoston, Cape Cod (Massachusetts)、Portsmouth (New Hampshire)、York (Maine)へのロードトリップを楽しみました。

 

North America 2019/4/28~5/6 -9 days-

Air : JAL and Delta / Hotel : The Sailmaker’s House (NH), AWOL Hotel (Provincetown, MA), Newbury Guest House (MA)
Day 1 —

いつもJAL利用だけど今回は久々のANA。羽田発着なので楽チン。

シカゴでEmazoと合流し、”ETALY”でお買い物。その後初の”アフリカンフード”にトライ。
見た目がめちゃくちゃ家庭料理っぽいけどとっても美味しい〜。

その後お決まりのDonutを買い込んで、Emazoの住むIndianapolisに車にて移動。

あ〜、やっぱりアメリカのドーナツは美味しい。

途中何気なく寄ったファームでは、何と牛さんの出産を見学できるっ!広大な敷地で飼われた何百頭という牛がいるので、出産シーズンだったらしくポコポコと子牛が生まれてビックリ。

そして無事Emazo宅に到着。リニューアルしたキッチンがかわいい!

この家は1950年代に建てられたアメリカ式の”古民家”みたいな物。EmazoがコツコツとDIYしながら生活しています。もちろん機能は最先端(防犯・セントラルヒーティング)。

夕飯は最近オープンした”King Dough”で。

以前はBloomingtonにしかなかったので、Indianapolisから車で1時間かけてまで通っていたEmazo。確かにその価値ありなKing Dough。

— Day2 —
2日目はいつものRong’sのドーナツを買い込んで、前回来て時間の関係で見学ツアーに参加できなかったChurchill Downsへ。

毎年ここでケンタッキー・ダービーが行われます。今回はツアーにも参加でき、ピカピカなサラブレッドをなでなでできましたっ。

Churchill Downsを見学したらお腹が空いた。。で、近くでみつけたバーガーショップ”Royals Hot Chicken”で満腹に。

地元の2部リーグMLBの試合を観戦。芝生に寝っ転がりながらお決まりのピーナッツを頬張りはしゃぎ回るメンズ達。。

– Day2 —

旅行中のブレックファーストはだいたいこんな感じ。

Emazoは毎朝会社に出勤してるので、自炊です。

この日は1日Indianapolis巡り。

だんだん路線が変わってきた“Howl and Hide”に立ち寄り、日本円に合わせて特注財布を作ってもらった。
もちろんハンドメイド。“Howl and Hide” のInstagramは毎回楽しい。

恋しかったGoose The Marketのサンドウィッチ。行くたびに値段が上がってるけど。。上質な材料を使っているので仕方ないね。

アンティークモールやら何やらと、いろいろ巡って早めの夕飯。

Love Handleは外せないっ。旦那は目玉焼きとフライドチキンが乗っかってる”Chicken and Egg on a Waffle”。そして私はBeef Tongueのグリルと、サイドは目玉焼きにフレンチトースト。おまけにビスケットとドーナツもね。

–Day 3–
さて、Indianapolis最後のブレックファストは、前回来てから虜になってしまった ”Shaporo’s”にて。

この後はビュ〜ンと今回の旅行メインイベントな”New England”へ。アメリカ合衆国北東部の6州(北から南へメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州)からなるNew Englandは、今まで旅したアメリカの中でも最北端な地域。

まずはBostonまで行って、レンタカーをピックアップ。そのままググッと北上してPortsmouthへ。

今回利用した”The Sailmaker’s House“は、ニューハンプシャー州ポーツマスの中心部にあるモダンなプティホテル。1822年に建てられたこの建物を、代々様々な人々に引き継がれ今に至ります。

2017年にあるご夫婦が買い取り、コツコツと自分たちで修復し素敵なホテルとして生き返りました。

建物には”管理人”のような人はいなくて、事前に知らされた暗証番号で建物内ににチェックイン。
宿泊者は私たち以外に1組のカップルのみ。誰でもくつろげるリビングルームで、しばしご歓談。

ウェルカムドリンクやスナック。細々した心遣いが嬉しいです。

早速町中を散策してみることに。初春と言ってもまだまだ寒いNew Hampshire。

シーズンオフ(これからが観光シーズン)だったので、街は静かで人もまばら。”地元感”があっていい感じ。

数十年〜数百年タイムスリップした雰囲気で、いまが何年なのか忘れてしまいます。なんか、小説の中に出てくる古きアメリカって雰囲気。

なぜ今回、アメリカ大陸最南端までやってきたかと言うと、、、

コレコレ。本場の”Lobster Roll”とClam chowderを食べるため。

地元で人気なレストランで早速いただきましたっ。
さすが地元、惜しみなくNew England Rollに詰め込まれたロブスター。クラムチャウダーも具沢山。

ここまできたかいあって大満足。今まで訪れた他の州と比べ、あまりにも人が少な過ぎ&ヨーロッパを思わせる街並み。”New England”と呼ばれる意味がわかります。

–Day 4–

夕飯にたっぷりロブスターを食べたのに私の胃袋がうずいてます。。
そして事前にチェックしておいた”Elephantine Bakery“でブレックファースト。シーズン中は行列ができるほど人気なお店。宝石のように並べられたパンたちは、どれも美味しそうで決められない!なので王道なPain au chocolatとPain au raisinを。。。今まででトップクラスのこの2種に涙な旦那と私。そんな姿を見て喜んでくれたオーナー夫婦と記念写真。

ホテルに置いてあったコーヒー&紅茶がとても美味しかったので、同じエリアにある”White Heron Tea & Coffee“に立ち寄り、コーヒー&紅茶を買いました。
そのままドライブがてらアメリカ最北端なMaine州へ(実際はMinnesota州のちっこい町)でカナダと接する地域。

アメリカには様々な州を訪れましたが、Maine州は、「ここは本当にアメリカ?」と思わせる雰囲気でなんとも素敵な街。

こちらも今回の旅の目的の一つ。Main州といったらコレでしょっ!
そして旦那の目的は本場のRobster Rollを食べ尽くす!この旅で2回目のRobster Rollにかぶりつき、幸せいっぱいな旦那。私はロブスターと格闘しつつ、ほそっこい足の先まで楽しみました。オフシーズンとは言え、やっぱり美味しいっ。

これもまた、ここまできた目的の一つな”灯台めぐり”、まずはCape Neddick Light Stationから。
映画に出てきそうな孤島に立つ灯台と納屋?たち。日本では観られない光景にうっとり。

4~5月でもかなり寒く、ヒーヒー言いながら走り回る私たちを見てニコニコな地元のお爺ちゃん&お婆ちゃんと仲良くなった。

お爺ちゃん:「どこからきたの?」
私:「日本から来たの。」
お爺ちゃん:「お〜日本からか〜!ばあさんや、この方達は日本から来たんだとさ〜。」
お婆ちゃん:「あっら〜、私たちは数年前に日本に行ったことがあるのよ、京都とか、奈良とか、、、とても素敵だったわ〜。」
お爺ちゃん:「よかったら家に寄ってくか〜?」
こんなノリで楽しく会話し、記念写真だけでお別れしました。時間があれば立ち寄らせていただきたかった。。

お次は灯台から少し車を走らせ、最北端にあるであろうアイスクリームショップ”Dunne’s”へ。

すごく楽しみにしてたのに。。。おっちゃんが出てきて「残念だねぇ〜、今はシーズンオフでやってないんだよ。でも明日は開けるからもう一度おいで〜。」
本当に残念だけど、来れません。。

さぁ、お次はブィ〜ンと車を走らせること約2時間半。ここも楽しみにしていたCape Cod。Province Landsと呼ばれるこの地域は、昔太平洋を渡ってきたヨーロッパの人たちが最初に住み着いた場所。ここから”アメリカ”が始まったんですね。

ホテルは半島の先にあるAWOL

Cape Codと言えば、LGBTQが集まってくる地域。どのお店もホテルも最高に素敵!

オーナーさん:「今日は君たちだけだから、ゆっくりくつろいで。明日からたくさんのお客さんがやってくるよ。シーズンオープンなんだ。」

もう、、言葉が出てこないほど異次元の景色に圧倒され感動。何もないって本当に美しい。

とか言いつつ、早速ディナーを食べに車で5分の場所にある人気レストランThe Lobster Potへ。

ロブスターがたっぷり入ったペペロンチーノとこれまた惜しみなくロブスターを詰め込んだラビオリ、旦那は地元産クラフトビールで私はウォーターメロンのノンアルコールカクテル。どれも美味しくて涙。

–Day 6–
Cape Codには1泊のみ。

用意されたブレックファーストは、地元人気ベーカリーのマフィン、ベーグル、手作りのグラノーラやナッツ、ヨーグルト、そして数々のスプレッド(ジャム等)たちは、全部美味しそうで。。。

ついつい全部に手をつけたくなってしまうけど、そこんとこは我慢して腹八分に。

ホテルのオーナーに勧められて、近くにあるProvince Lands Visitor’s Centerまでドライブ。

想像どおりな景色にただただ感動。

そうそう、これが見たかった。日本に住んでいるとなかなか見られない”大西洋”。

誰もいない砂浜にポツンと建つ建物も、何もない感たっぷり。

お次はPilgrim Monument and Provincetown Museumへ。

Pilgrim Monument and Provincetown Museumは、上陸したヨーロッパ人(Pilgrimと呼ばれるらしい)がどうやってアメリカを築いたのかを垣間見ることができる貴重な場所。
日本人には馴染みのない(Thanksgiving)発祥の地でもあります。なぜThanksgivingにターキー(七面鳥)を食べるのか….(七面鳥が普通に路上をウロウロしてる)、なぜThanksgivingにはクランベリーソースなのか(クランベリー農園がたくさんある)…。
アメリカを何度も訪れているけど、こう言うことって知らなかった。そして発祥の地を旅するとは思ってなかったので、この旅は私たちにとってとても思い出深いものとなりました。

Cape Codを離れる前に腹ごしらえ。旦那はRobster Rollを期待していたけど、残念ながらまだここではシーズンオフ(夏がシーズン)。私はFried codのサンドウィッチ&Clam chowder。

次の目的地Bostonに向かう途中、見たかったもう一つの景色を見るためHighland Lighthouseへ。

今まで数々の灯台を訪れましたが、ここは前日に立ち寄ったCape Neddick Light Station同様、トップ3に入る景色。

言葉を失うほど美しい景色。
シーズンが始まると若者で溢れかえるCape Cod、アイスクリーム屋さんがやってなかったり、ロブスターもオフシーズンだったけど、こんな体験できて大満足!

途中アンティークモールなんかによりつつ、Bostonに到着。で、ホテルは古いけどとっても素敵なNewbury Guest House

–Day 7–

人気のカフェ&レストランも併設されていて、ブレックファーストも食べ放題。

今回初めてほぼ最北端なアメリカを訪れて思うのは、他のどの街とも違うってこと。ぜひまた訪れたい。

ダウンタウンまで続くBoston Commonは散歩するのにぴったりな公園。

カルーセル好きな私。New Yorkのも素敵だったけど、これもまた可愛い!

そしてRobert Gould Shaw and the 54th Regiment Memorialを見ながらBeacon Hillを抜けて行くと….

そうそう、ここも絶対に行きたかった場所Acorn Street。1820年代に建てられたアパートメントが並ぶ、アメリカ最古のストリートのうちの一つ。

時間が止まったかのようなただの古い路地。だけど”何もない”がぐっと来る。

早起きしてファーマーズマーケットを指を咥えながら散策したり…..。

ランチはアメリカに最初にできたイングリッシュパブ”Giacomo’s Boston North End”。メニューはなぜかイタリアンもある。どっちなんだろう??
私:「Fish&Chipsはどのくらいのサイズ?私一人でも食べ切れる?」
サーバーのお姉さん:「ええ、ここのメニューは全て一人分よ。」
っと、笑顔で答えるお姉さん。

で、運ばれてきたのがコレ。いや、、、これ一人じゃ無理っしょ。。Fish&Chipsもオールドスタイルでとっても美味しく、旦那はムール貝とシュリンプパスタに舌鼓。でも二人とも完食できなかった(あたりえ)。

運動がてらテクテクとBostonの街中を散策。
今は日本にもあるけど、この時はまだ上陸してなかった”EATALY”。ちょっとしたコンディメントを買って(自宅用)、ウィンドウショッピングを楽しみつつ、アメリカ最古の消防署を通過してたどり着いたのが、音楽大学としてN.Yの”The Juilliard School” (ジュリアード音楽院)と並び有名な”Berklee College of Music”。

義理の兄(姉の旦那さん)はJazzミュージシャン。45年くらい前にプロドラマー目指して渡米し(英語皆無)、数十年間暮らし&学んだ場所です。

この日のディナーはBostonで人気のイタリアンレストラン”Giacomos

海沿いにあるBostonには、シーフードレストランがたくさんあり、その中でもここは指折りなお店。
事前に予約しておいたけど、店内は結構狭いのにぎゅうぎゅうに人が詰め込まれた。。なので予約した意味ないほど待たされた(1時間ぐらい)。けど、それを良しとしてしまうほど美味しかった。

–Day 8–
Bostonと言えばHarvard University (ハーバード大学)、MIT (マサチューセッツ工科大学)、Boston University (ボストン大学)と、超エリート大学がある場所。
ってことで、まずはHarvard Universityへ。ちょうど”学園祭”らしきものをやっていて、エリート学生たちで賑わっていました。

こちらはHarvard Coop (生協)。学生たちがハーバードの教材なんかを仕入れるところ。でもほとんどお土産屋さんで、Tシャツやトレーナー、ノートやペン、クリスマス用のオーナメントなんかもありました。

一旦ホテルに戻り、すぐお隣にあった人気ベーカリーでBoston Cream Pieを食べ…..(パイと言っても材料や見た目は普通のケーキ)。

しばしホテルでマッタリ。

Boston最後のディナーは肉!

結構高評価だったダウンタウンにある”Grill 23 & Bar“。広い店内にはお客さんがぎっしり。で、私はアップルソースのポークチョップ、旦那はドライエイジングな巨大Ribeye Steak 。期待していたほどでもなく、ポークチョップはちょいとドライ(ぱさつく)な感じで星2つ。

–Day 8–
最終日、フライトまで時間があるので、MIT (Massachusetts Institute of Technology)までお散歩。

Bostonにはアメリカ3大大学のハーバードとMIT2つの大学があります。それに加え先日訪れたBerklee College of Music、Boston大学、などなど一流大学が集まる学園都市。

さすがMIT、日本語で言うと”マサチューセッツ工科大学”(早口言葉みたいに言いにくいので、MITと呼ばれています)。

なんなんだ、、この迫力と壮大な敷地。こんな景色の中勉強に励むのはどんな感じなんだろう??

最後のLobster Rollは空港のラウンジで。メニューを見ると” Market price”(時価)とある。で、サーバーのお兄ちゃんに、
私:「今日はいくら?」
兄ちゃん:「$35です。。。」(苦笑)
私:「$35!!マジで?!」
兄ちゃん:「I know, I know…」(だよね、、だよねぇ〜)

旦那:「今回の旅の目的の一つだから、高くてもいい!兄ちゃんそれ一つ!」
確かに、最後を締めくくるのに値するLobster Rollでした。

この旅で買ったもの。

ほとんどが食べ物だけど、旅行前からどうしても欲しかったコイツ。

Lobsterのぬいぐるみ。散々たべまくってごめんね….

New England

Indiana, Kentucky, and Illinois

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2 thoughts on “New England

  1. sorari 返信

    Fujeyさんの投稿、待っておりましたファンの1人です。今回もとっても素敵な旅行記でした!
    途中気になったのですがinstagramやってらっしゃるのでしょうか。もしよかったらそのうち公開していただけたら嬉しいです^^

    1. fujey 返信

      sorariさんへ。
      ありがとうございます〜。できるだけ短い文章で済まそうとしても、このボリューム、そして体験ではなかなか短くまとめるのは難しく。。楽しみにしていただけるなんて光栄です。
      また他の旅行記を書き始めましたので、半年後〜1年以内にはお届けできると思います(長い…)。

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